劇団GAIA_crew 第18回本公演

劇団GAIA_crew 第18回本公演「異説 東都電波塔 〜 陰陽奇譚」

2023年 6月14日(水)~ 6月18日(日)

池袋シアターグリーン BOX in BOX THEATER

劇団GAIA_crew 第18回本公演「異説 東都電波塔 〜 陰陽奇譚」

出演

あらすじ

物語は今とほんの少し「ずれた」ifの世界の東京が舞台。

昭和32年、日本最大の電波塔「東都タワー」建設現場に現れた魑魅魍魎たちを調伏すべく、安倍晴明の末裔と19代目蘆屋道満が招聘される…。

巻き起こる問題に対する建築チームと陰陽師、対抗するのは姿を得た魑魅魍魎…。

近代工学×陰陽道、果たして無事電波塔は建設されるのか?

人物相関図

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異説 東都電波塔〜陰陽奇譚 人物相関図

公演情報

フライヤー

ももぢる氏描き下ろしのメインビジュアルを配したフライヤー(pdf)をダウンロードできます!
印刷するなどしてご利用ください。

異説 東都電波塔〜陰陽奇譚 フライヤー

作者より

昔から東京タワーの近くで生活していました。

空高く伸びるオレンジの塔がある景色は当たり前のもので、高校生の時初めての彼女とデートらしきものをしたのも東京タワーの水族館でした。
過去もあのタワーをモチーフに物語を作ったこともありますし、僕のなかで、かの電波塔はお気に入りだったようです。

どうやらコロナに関する規制も少しだけ「許してもらえる」状況になってきた今、何を書こうかなと思った時に浮かんだのが東京タワーでした。

あれを建築する話をやってみたい、でも普通にやったらGAIA_crewっぽくないよなぁ…そう思っている中で、2年前に仕事で荒俣宏先生にインタビューさせて頂いたことを思い出しました。

先生がお話のなかで「妖怪だけでなく、世の中に認められなかったけれども、すごいことをやろうとした人、一般に理解されなくて失敗して闇に消えたという人が大好きなんだ」ということを仰っていて、それをくっつけてみようかと思ったのです。

ちょうど東京タワーは芝公園、増上寺の近くにたっている、その建築の際に地脈の大穴が開いてしまって、関東の地に眠っていた怨念が魑魅魍魎として吹き出してくる…そんな中でも建築を進める作業員…面白くなりそうな予感がしました。

怨念は不定形の形をして現れます、だとしたらそこに形をつけて払うものが必要です、陰陽師だ、すぐに浮かびました。
この世ならざるものに対するために、不可思議なものの専門家と、今を作っていく専門家が手を取り合う話。

舞台は昭和32年、ちょうど終戦から12年後、バイタリティと情熱でどんどんと前に進んでいく時代。

僕らも今、東日本大震災から12年の節目を迎えました。昔とはいえないけど、前のことになりつつある年月、でもそこで生きている人たちには間違いなく「現在進行形」の復興がある12年。

コロナを超えてもまだ「演劇やったるぜい」と思っている僕らにはちょうどいいモチーフのような気がしました。

素晴らしい演者の皆様にお集まりいただきました。
役者、声優、果てはVtuberさんまで巻き込んでお送りする物語。

現実とは違う「if」の物語だから、舞台は東都タワー、この場所なら何が起きても不思議ではありません。
今回GAIA_crewがお送りするのは復興と祈りの物語。

さあ、皆さんと一緒に「現実と幻想の狭間の扉」を開きに、いざ。

劇団GAIA_crew代表 加東岳史

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