「真説 LinKAge~凛国異聞」2019年冬に上演決定!
2015年に劇団GAIA_crew第10回記念本公演として上演された「LinKAge~凛国異聞」が、4年の月日を経て、「真説 LinKAge~凛国異聞」として満を持しての再演が決定いたしました!
公演についての情報は、今後こちらの劇団GAIA_crewオフィシャルサイトにて随時公開していきますので、楽しみに続報をお待ちください。
「真説 LinKAge~凛国異聞」の公演決定を受けまして、劇団GAIA_crew代表・加東岳史からご挨拶をさせていただきます。
思えば最初にこの作品を作ろうと思ったのは何時だったのだろうか。
多分GAIA_crewを立ち上げるくらいに、いつかこういう話をやりたいという朧気な原案が出来た。
戦士たちが子供を救うため“だけ”に戦い、死んでいく話。
そこに10年やってきた仲間や経験が積み重なって、織り上がったのが「LinKAge〜凛国異聞」という作品だった。
過去最大のボリューム、出演者、内容。最終的に3時間を超える大作は現場の異常な熱で出来上がったものだったのを覚えている。
まるで文化祭のような青い情熱が出演・スタッフにはあった。だから年甲斐もなく千穐楽が終わったとき、演者はみんな泣いていた。
その熱がお客様にも伝わったのか、熱い熱い想いでこの作品を受け止めてくれたことは今も僕の中で自信のひとつになっている。
あれから四年、僕の中での大きな自信であるこの作品はとても後悔を残した作品でもあるという事実。
作り方が良くなかったことも多かった。不手際でスチールや作品としての動画なども残っていない。あの熱を思い出せる記録はどこにもないのだ。
なら、もう一度やるしかない。
あのときの熱情が取り戻せるかはわからないが、再演することで何が生まれるかも未知数なのだが、失ったものも、手に入らなかったものも、忘れてしまいそうなことも、全部全部取り戻すために、もう一度あの世界の門を開こうと思う。
この公演のために2019年のGAIA_crewは番外公演を行うことも取りやめた。
通常小劇場演劇というのは企画は1年くらい前からあるが、実働されるのは早くても半年前からだと思う、少なくともうちの規模感ではそんな感じだ。
今回は一年かけて本気でこの作品を作りに行く。制作・宣伝・ブッキング・その他出来ることを最大限やってみることにした。それもまたGAIA_crewとしての新しいチャレンジだと思っている。情報は常時発表していくつもりなので、今年はひたすらこの作品の情報を解禁していく形になる。
さてもこの冬、再度語られる凛国異聞は、流浪の戦闘集団外方者が戦い、生き、死んでいく信念の物語。
過去最大に評価を得たからこそ、再構築は恐ろしくハードルが高い。もしよければ、この一年間一緒にこの作品の開幕を待つ楽しみを共にもってもらいたいと、切に願う。
劇団GAIA_crew代表 加東岳史