2024年より、劇団GAIA_crewに新劇団員が入団することになりました!
GAIA_crewとしては初の、自身が主催する劇団「演劇企画ヱウレーカ」を持ち、そこで脚本・演出を担当しているという異色の経歴の持ち主です。
荒井ミサの入団にあたり、劇団GAIA_crew代表・加東岳史からのコメントです。
2024年より、劇団GAIA_crewに新劇団員が入団することになりました!
GAIA_crewとしては初の、自身が主催する劇団「演劇企画ヱウレーカ」を持ち、そこで脚本・演出を担当しているという異色の経歴の持ち主です。
荒井ミサの入団にあたり、劇団GAIA_crew代表・加東岳史からのコメントです。
年明けから新劇団員が加入することになりました。
藤咲めぐみの預かり加入ぶりなので、実に2015年以来、9年ぶりの新人です。
GAIA_crewそう考えると10年近く同じメンバーでやってきたということで、良い意味で家族のような存在になっているし、悪く言えば刺激の少ない部分もあったかもしれません。
今回入団する荒井は元々僕が演出を担当させて頂いた劇団物語研究所さんの「百鬼夜行プロメッサ」に客演していたのが縁で出会いました。
センシティブで地力のある芝居をするな…でもなにか新しいことに挑戦することに怯えがあるようにも感じるな…というのが第一印象でした。そんな荒井をGAIA_crewに迎えたのにはいくつかの理由があります。
一つに、荒井は自ら主催する団体である「演劇企画ヱウレーカ」で脚本・演出を担当している身であるというものです。
GAIA_crew初の自分で別に団体を持っている劇団員です。ヱウレーカでの荒井は自分の表現したい世界や言葉を、その独特の言葉使いで流れるように紡いでいます。過去に旗揚げメンバーの沙汰が脚本・演出を担当したことはありますが、荒井は僕以外で「作りたい世界が独自に別にある人」というGAIA_crewに無かった存在になります。
僕自身も荒井の脚本に刺激を受けましたし、エンタメを作りたいという荒井に僕が伝えたりできるものもあるのではないかという期待があります。ヱウレーカ現劇団員の山下慶祐君には「おたくの主宰をすまんな…」という気持ちもありますが、せっかく劇団員になったからには、荒井が表現したいものへの協力もできればいいと思っています。
2つ目に冒頭でもお伝えした劇団員の新陳代謝です。
僕も今年47になります(信じたくない)。旗揚げから一緒の沙汰、三橋含め、劇団員もみんな同じように年を取りました。
(唯一永遠に16歳で居続けてるのは秋山だけなのですが、これに関しては話が脱線を超えて戻ってこれなくなるので一回無視します)
最年少となる荒井が入ることで、劇団の空気も良い方に変わるのではないかと思っていますし、新しい展開も作れるのではないかと思っています。更に言えば、この先どうなるかは解りませんが、自分が延々とやってきた物語を作っていく方法論みたいなものを、誰かに共有したいという思いが生まれたというのも実際問題としてあります。
そして何よりも、荒井が今までにないキャラであると同時に、とてもGAIA_crewに馴染む存在なのではないかと思っているということです。
GAIA_crewは2019年あたりから団体が公演にかけるバジェットを下方修正しています。
正直演劇で儲けることは難しく、過去公演も半分ほどは何かしらの赤字をみんなで埋めているのが現状です。
その為、団体を無理に大きくしていくのではなく、僕たちがやりたいことを、やりたい人たちと面白く作っていこうという考え方にシフトチェンジしました。
200キャパ、その次は400キャパ…という小劇団すごろくでサイコロを振り続けて1マス進んだと思ったら、また1マス戻る…を繰り返すのではなく、演者と客席のグルーヴを重視したいと思っています。昨年の「異説 東都電波塔 陰陽奇譚」はどこか劇場にグルーヴを生めたような気がしていますし、この方向性は僕たちに合っていて、間違っていないと思っています。
荒井はしっかりとオタクです。この場合のオタクとは「尖っていようが、自分の中で確固たる『好き』がある」ということです。GAIA_crewはそういう人間の集まりです。そんな僕らが間違いなく『好きなもの』で、『好き』を表す表現として選んでいるのが演劇なんだと思っています。なので荒井が加わることで今ある劇団のグルーヴがまたいい形で味変されて、パワーアップするような気がしているのです。
何にしろ本当に久しぶりの新劇団員、それが吉と出るか凶と出るか(草彅の占いでは悪くはでませんでした)。まずは公演のお披露目としては8月に予定しております「異説 東都電波塔 弐 〜永遠なれ星の樹〜」でございます。何卒荒井共々、新年を迎えましたGAIA_crewの事を、よろしくお願い致します。
劇団GAIA_crew代表 加東岳史